より多くの人に恩恵を、インパクトをより地球規模に

地球が「相互依存している生命体である」という事実に感銘を受けたのが、きっかけ。私たちが住んでいる地球がそうであるように、活動を支えてくれている様々な分野の方とともに助けあい、利益を探求することがウニノミクスのモデル(基盤)であると考えます。

投資・資金提供をご検討の方

 
 

世界中で活躍する科学者や環境学者によると、乱獲や異常気象、海洋汚染などの人的要因がウニの大量発生を引き起こし、海藻の森を「海の砂漠」と化してしまう磯焼け問題の原因になっているようです。科学者も、海藻の森を復活させるにはウニの除去が最も効果的、だとしています。 過去には、世界各地で、ダイバーによるウニの除去と海藻の再生が成功しています。しかし、その多くは一時的なもので、政府やチャリティーが資金繰りに困窮すると問題は再発。 最適なレベルのウニの数を保つためには、それに見合う数のウニを捕食する生物が必要なのです。資金がなくなる前に十分に再生できなかった海藻の森には、必要数の捕食種が住める場をまだ確保できていません。ウニは、再び海藻を食べ尽くし、海藻の森を磯焼け化してしまうでしょう。

 
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この点は、私たちが最も懸念し、これまでの仕組みを改善したことの一つです。まず、空のウニに商用価値をつけることで、経済的な効果を示しました。そして、再生し始めた海藻への食害を止めるために、定期的なウニの採獲を続けることの大切さを伝えています。海藻の森が十分に育ち、生態バランスを保つために必要な数の捕食生物を確保できるまで、ウニの除去を続けていきます。また、政府や慈善支援からの力の借りずに、ウニの除去や海藻の再生活動をしようと努めてします。漁師の方々が、空のウニの採獲を日常業務の一環として取り組んでいただけるよう明確な報酬システムを採用しています。漁師の方々や私たち、そして、環境にとっても、ウニの除去や海藻の再生がよい効果をもたらす、それがウニノミクス事業の基盤であると考えます。


漁師の方

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漁業権のある漁師やダイバーが、パートや本職として空のウニの漁獲に携わるメリットは多岐に渡ります。始めに、格好の餌場にしかいない身の詰まったウニより、身の少ないウニの方が多く存在します。身の少ないウニは、通常、海岸から近くに生息しているため、海藻の森で身の詰まったウニを捕獲するより簡単に収穫できるのです。次に、畜養は、年間を通し旬を気にすることなくいつでも行うことができるため、天然ウニのように旬の限られた漁獲時期に合わせて漁をする必要がありません。ということは、ウニの盛期だけではなく、漁師の都合や海の状態(安全に、また、漁をしやすい状態)に合わせた漁が可能となるのです。

最後に、当社では漁師の方々とは原料ウニ売買の関係だけでなく、ウニ蓄養事業の中核パートナーの一員としてより積極的な参画と親近感を持っていただけるような報酬制度を、各漁協のニーズに柔軟に応じて採用しています。畜養に使うウニは身入りの良いウニである必要がありません。収穫の際に大切に扱われ、元気に餌を食べて育ってくれたウニは、より短期間で美味しい商品となり市場で評価されます。例えば市場で高値で販売された際は、その恩恵を卸業者、小売店だけが一人占めするのではなく、漁師の方々への報酬にもしっかりと還元される方法を導入しています。漁師の方々は捕獲技術をより磨くことで収入の安定と増加を期待でき、自身の技術を収入に反映しやすくなります。また、収穫時にウニをより丁寧に扱っていただきたいという私たちの思いも込め、この制度により活動しております。


水産養殖関連業者

空のウニの畜養は、現在の水産養殖業界にて商業価値を創りやすいシステムの一つとなるでしょう。6~10週間、天然で影響の少ない植物由来の材料を配合した飼料を与え続けることで、空のウニは身の詰まった高級ウニへと変わります。ウニの畜養は、浅い水槽を利用したレースウェイ型陸上畜養設備にて行います。浅い水槽を使うことで海水の使用を最小限にとどめ、また、ウニの成長にとって最適な環境を整えるために必要な水温調整に使う電気使用も抑えることが可能となります。ウニの畜養に対するROI(投資対効果)は、水産養殖業の中でも高く評価されるでしょう。


先住民族コミュニティ

弊社では、世界中の先住民族コミュニティに、畜養により経済的、環境的、そして社会的効果をもたらすため最善を尽くしています。先住民族の方々とお互いに協力的関係を築くため、彼らの価値観や優先度を尊重しながら活動をし、そこから得た利益をその地域のサポートへつなげるパートナーシップ・プログラムを組んでいます。


IUU漁業(違法・無報告・無規制漁業)

東アジアで加工されて市場に出回っているほとんどのエゾバフンウニは、日本とロシアの間の係争水域で行われている無謀なIUU漁業によるものです。継続的に両政府による対策はとられているものの、常に需要が供給を大幅に上回っており、この大きな損害を引き起こすIUU漁業が利益を出し続けている状態です。 北海道、青森などの北日本各地において、畜養活動を活発にし、エゾバフンウニをはじめキタムラサキウニ、ムラサキウニの正当な供給を増やすことで、IUU漁業からの不当供給を効果的に減らすだけでなく、違法漁業経営に関連したリスクをなくすことができると考えます。弊社は、これまで持続的漁業の保全に幅広く関わってきました。その一環として、海洋管理協議会(MSC)とともに持続性のある漁業の認定に取り組んでいます。また、他認定団体とも協力し、弊社の環境保全・復元の成果を反映した新たな水準を設ける準備も進めています。


流通業者

安定したウニの量と質の確保は、ウニを扱う流通業者の方々にとっては死活問題です。 天然ウニの身入りや味、色は一定ではなく、昔から質の保証が難しい商品でした。ウニの殻を開けずに品質を確かめることはできず、かつ、殻を開けてしまうと商品にはなりません。 これに加え、ウニの供給はシーズン、漁区、天候条件に大きく左右されます。漁業全般に言えることですが、ウニの捕獲量は予測できず、需要変動に従って増減を簡単に操作できるものではありません。 必要なときに的確に予測可能なウニの供給を流通業者へ提供すること、それが当プロジェクトの目的の一つであります。さらに、そのウニは、一定の質を保持していなければならないと考えます。空のウニは、弊社独自の畜養技術を使い、6~10週間の給餌期間を経て、一定の質、色、味を保つ「商品」として生まれ変わります。畜養周期が短いため、駆け込み需要に対応が可能で、また、需要に応じた生産量の調整が容易となります。


レストラン

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環境保全や復元をしながら畜養された高品質なウニが、一年を通して、予測可能な価格で、一定の供給が可能であるならば、レストランの人気定番メニューになるかもしれません。これまで当たり前だった「時価」や「在庫の有無は店員にご確認ください」という表記はなくなり、今後、お客様が「うに」を食べたいときに在庫切れ、または、在庫はあるけれども高額で注文できずがっかりすることとは無縁となるでしょう。


科学者

私たちは、最善の科学に基づいて物事を決定することを心がけています。そのため、科学者や環境学者など専門家のご協力を日常的に得ながら、海洋生態系に関する理解を深めております。現在、世界各地で10以上の共同研究プロジェクトが進められており、プロジェクトを通して、生態系、ウニ生物学、畜養技術の理解を深めることに努めています。


規制機関

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これまでのウニの生息数管理体制を根本から変える、それがウニノミクスのシステム。ウニ漁は、ウニの身入りなどの生物学的な条件のみに左右されるのではなく、より需要変動への対応が可能となってきています。ウニの持続的な管理もしつつ、今あるウニの経済価値を最大限にするシステムを採用しているからできることです。